panda大学習帳外伝

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n-bonacci数列を出力するPython3のコードを書いてみた。

はじめに

突然で恐縮ですが、みんな大好きフィボナッチ数列$\{a_n\} (n \ge 0)$の漸化式は(\ref{eq:fibonacci})式で表すことができます。

\begin{align} a_0 &= 0, a_1 = 1,\quad a_{n+2} = a_{n+1} + a_n \label{eq:fibonacci} \end{align}

フィボナッチ数列の漸化式は(\ref{eq:fibonacci_old})式のように表す場合もありますが、ここからの話の展開の都合上、ここでは(\ref{eq:fibonacci})式で表すことにします。

\begin{align} a_1 &= a_2 = 1,\quad a_{n+2} = a_{n+1} + a_n \label{eq:fibonacci_old} \end{align}

(\ref{eq:fibonacci})式は3項間漸化式ですが、これにもう一項付け足して4項間漸化式とすると…

\begin{align} a_0 &= a_1 = 0, a_2 = 1,\quad a_{n+3} = a_{n+2} + a_{n+1} + a_n \label{eq:tribonacci} \end{align}

という漸化式を考えることもできます。(\ref{eq:tribonacci})式で表される漸化式をトリボナッチ数列といいます。

それで、(\ref{eq:tribonacci})式をさらに一般化して…

\begin{align} a_0 &= \cdots = a_{n-2} = 0, a_{n-1} = 1,\quad a_{m+n} = \sum_{i=0}^{n-1} a_{m+i} \label{eq:nbonacci} \end{align}

という$(n+1)$項間漸化式で定義される数列$\{a_n\} (n \ge 0)$(nボナッチ数列,nナッチ数列)を考え、これを初項から指定した項までを計算するPython3のコードを書いてみました。

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仕様を考えます。

Python3のコードは以下の2つの引数を取ります。

なお、コマンドライン引数の解釈についてはargparseなどのライブラリは使用せず、シンプルにまとめています。

実行例

Windows 10にインストールしたPython3で実行すると、以下のような感じの実行結果が出力されます。

第1引数を大きくすると、最初のいくつかの項についてはゆるやかに増加するものの、その後急激に増加することがわかります。

第1引数: 2, 第2引数: 10

C:\Users\Pandanote\Documents>python3 nbonacci.py 2 10
0
1
1
2
3
5
8
13
21
34

第1引数: 3, 第2引数: 10

C:\Users\Pandanote\Documents>python3 nbonacci.py 3 10
0
0
1
1
2
4
7
13
24
44

第1引数: 4, 第2引数: 15

C:\Users\Pandanote\Documents>python3 nbonacci.py 4 15
0
0
0
1
1
2
4
8
15
29
56
108
208
401
773

第1引数: 5, 第2引数: 30

C:\Users\Pandanote\Documents>python3 nbonacci.py 5 30
0
0
0
0
1
1
2
4
8
16
31
61
120
236
464
912
1793
3525
6930
13624
26784
52656
103519
203513
400096
786568
1546352
3040048
5976577
11749641

第1引数: 0, 第2引数: 300

※エラーメッセージとして使い方を表示します。

C:\Users\Pandanote\Documents>python3 nbonacci.py 0 300
Usage: nbonacci.py <number of terms to compute the next term> <number of terms to calculate>


まとめ

上記のnボナッチ数列のコードはシンプルで短いコードですが、Python3における配列の扱い方(初期化や要素の追加・削除)やif文の条件式の書き方、さらにはprint文の書き方といった基本的ではあるものの、他のプログラミング言語とは異なる書き方が必要になるポイントが凝縮されていて、面白いコードになっていると思います。

Python3のコードを何かのはずみで書かなければならなくなった時に参考にしていただけると幸いです。

この記事は以上です。

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