panda大学習帳外伝

冬のゆずみそ祭。

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ロジスティック方程式のような微分方程式を解いてみた。

はじめに

ロジスティック方程式でよく見かけるタイプの微分方程式 (1)dxdt=αxβx2 (α,β>0) を解いてみることにします。

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とりあえず、サクサク解きます。

(1)式の右辺をちょっと変形して、xβを括り出すと… (2)dxdt=β(αβx)x として、(2)式の両辺を(xαβ)xで割ると、右辺がβになることに注意しつつ… (3)1(xαβ)xdxdt=β と変形できます。

次に、任意のxRについて、 (4)axαβ+bx=1(xαβ)x を満たすa,bを求めてみます。(4)式の両辺に(xαβ)xをかけると… (5)ax+b(xαβ)=1 さらにxについて整理して… (6)(a+b)xbαβ=1 となります。

任意のxRについて(4)式を成立させるためには、a=b,bαβ1=0でなければならないので、 (7)b=βα(8)a=b=βα になります。(7),(8)式を(3)式に代入すると… (9)(βα1xαββα1x)dxdt=β (9)式の両辺にαβをかけると… (10)(1xαβ1x)dxdt=α (10)式の両辺の不定積分を取ると… (11)log|xαβ|log|x|=αt+C (Cは積分定数)となりますが、左辺をちょいと整理して、 (12)log|1αβx|=αt+C (12)式の自然対数を取りつつ絶対値記号を外し、±eCを新たな定数Cと置きなおすと… 1αβx=±eαt+C(13)=Ceαt (13)式をxについて解くと… (14)x=αβ11Ceαt となります。



よく見かける式への変形。

(1)式でα=r,β=rKと置くとWikipediaとかに載っているロジスティック方程式になります。

(14)式にα=r,β=rKを代入し、本節に限りxを(xtの関数であることを明確にするために)x(t)と書くことにすると… x(t)=rKr11Cert(15)=K11Cert となります。

ここで、t=t0のときにx(t0)=N0であるとすると… x(t0)=K11Cert0(16)=N0 となります。(16)式はCについて解くことができて… (17)C=(1KN0)ert0 となります。

(17)式を(15)式に代入して、ちょっと整理すると… x(t)=K1(1KN0)er(tt0)(18)=K1+(KN01)er(tt0) となります。

(18)式にt0=0を代入するとWikipediaに記述されている式になります。

別解。

なお、(2)式の両辺を(αβx)xで割ると… (19)1(αβx)xdxdt=β と変形できます。すると(途中の計算は省略しますが…)、 (20)1(αβx)xdxdt=βα(1αβx+1x) となりますので、(20)式を(19)式に代入して両辺にαβをかけると… (21)(1αβx+1x)dxdt=α (21)式の両辺を積分すると、積分定数をCとして、 (22)log|x|log|αβx|=αt+C 両辺の自然対数を取りつつ絶対値記号を外し、±eCCと置きなおして、 (23)xαβx=Ceαt (23)式をxについて解くと… (24)x=αβCeαt1+Ceαt となります。

(24)式と(14)式は一見異なる式のように見えますが、(24)式の右辺の分子と分母をCeαtで割ると… (25)x=αβ11Ceαt+1 と変形できます。

(25)式と(14)式はまだ相違があるようにも見えますが、(25)式のtCに依存しない定数であるので、1CCと置き直すことで(14)式と形式的に一致させることができます。

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まとめ

積分定数のとり方で一見違った形式の解になりますが、同じ解を表していることが確認できました。

初期条件を与えると同じ式になると思います(たぶん)。😎

この記事は以上です。

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